2006/07/01 |
拍手やコメント、ありがとうございます(^^) ※いろんな沖田さんが、読めてしあわせ、望外にありがたいお言葉です。 なんか、しらないけどついつい沖田さん好きすぎていろんな沖田さん書きたくなっちゃうんです〜>< それを、そんなふうにおっしゃっていただけて安心しました!! ありがとう、ございます。 ※はい、伊庭さんは初夏のようにすがすがしい方だと私も思います。 伊庭×沖、あかるめ私も好きです!!(すみませ〜ん>< 「幻」思わず、かいちゃいました。もしかしたら続きも書くかも・・・。) 明るいお二人のほうも、これからも書きたいとおもってますので。 よろしくです** ほんとですね〜、沖田さんて不思議。けど好きなので** つい暗いお話も書いちゃいます(いろんな沖田さんを、書いてみたくって) ご感想、ありがとうございました!! 拍手おしてくださってる方たちにも感謝です☆ 今後もよろしくお願いしますね〜♪ (ホムペ作成、ぜんぜんわかってません>< うぅ、もっと精進いたします><) 書きたいお話、三月いないに書けないかもって思って・・・。 で、おべんきょう中です。 情けないやつですが、おゆるしくださいませ〜!! |
2006/06/30 |
恋よりも。 「うあっ、なんです!? 気配なくして、やってこないでくださいよ〜。あやうく抜くところだったじゃないですかぁ・・・。もう、土方さんてばーー!!」 開け放たれた障子、ニヤリと悪戯っぽく笑う顔が見える。女たちに色男と騒がれる八重歯がわずかに覗いている・・・。 同室の斉藤は今夜は隊務である・・・・・・。 へたれこむようにしながら、頭をかきつつぼやく沖田を グイグイと土方は奥へ押し込むと、後ろ手に障子を閉める。 そして、おおいかぶさるようにしながら沖田の耳元へささやくように言う。 「抱いてくれ・・・」 沖田は思わず、頭をかかえた。 「土方さん、おれ。ヤですよ〜。斉藤に斬られるアンタなんて。見たくないですからね」 「あいつ、ああ見えてあぁたに本気ですよ」 軽口めいて、見えながら口調は真剣だった。 土方は笑った。それでもよいぜ、と。 沖田と土方は、とうの昔にそういう関係ではない。 沖田は斉藤を大切にしていた、友として・・・。 おのが背をあずけられる男は、おそらくただ一人・・・。 「土方さん、なんなんです・・・?」 「今さらですよ」 土方は愉快そうに笑った、しかしどこか暗い陰りをおびた声で言った。 「そうじ、オレはおめぇを離せねぇぞ」 「知ってますよ、おれは歳さんのもんですよ」にこりと 沖田は笑ってこたえる。 じっと、歳三は沖田の顔を凝視する。 (おれの命があるかぎり、命がつきてしまったとしても。どこまでも、おれは貴方についてゆきます・・・。) はるか昔、沖田は言った。 土方には沖田の目は、昔のままに見えた。 同じように、やさしく寂しげで。 それでいて、力強い色合いの目を沖田はしていた。 ・・・・・。 |
2006/06/29 |
夏のあなた。 初夏の風が緑の匂いをはらんで吹くころ。 あぁ、もうそろそろ夏なんだね。 なぜか。 貴方を思い出すよ、伊庭さん。 沖田はふっと、試衛館のころを思った。 よく、来ていたっけ・・・。 大道場の御曹司で腕もたつ。 さいしょ、沖田の兄分の歳三がつれてきたのだ。 何から何まで、気にいらないような それでいて無視できない・・・。 おれは、よっくむくれたっけ・・・。 あんたと歳さんが、一緒ってきくと。 なにやら、もやもやしたし。 子供らしい悋気だったのだと、いまならわかるけど。 なのに何がめあてか、あなたしょっちゅう来てさ。 歳さんがいないときまで・・・。 いっつも、からりと笑ってた。 見惚れるくらいな、姿だったよ。 若旦那、あなた。ふしぎな人でした。 一度、立会いたいと言おうかと思ってた、けど。 おれ、あんたに負けそうで。 らしくなかったかも・・・。 だってさ、剣しかトリエないと思ってたし・・・。 歳さんのことだって。 ただ今なら思うよ、あなたと思い切り試合ってみたかったよなぁ。 惜しいことしたなって。 きっと、あんたの剣ってすごかったんだろうね。 夏がくるたんび、思い出すんだね。 おれ、きっと・・・。 なにかしら食いもん、もってはふいと 現れてさぁ・・・。 気障ったらしいってば。 やっぱり、気にいらないなァ、あなた。 沖田は、いやに美しかったその立ち振舞いや 横顔を思い浮かべて、思わずしらず笑った。 (ほんとに気にいらないったら・・・。) |
2006/06/28 |
死に神。(無明) 「沖田ぁ、っ・・・」 おのが眼前で頽れるように友が倒れた。 斉藤は、思わず刀を離しかけ・・・。沖田を支えようと動いた。 しかし、指は刀から外れなかった。 だから叫んだ。 もがいていていた男の事切れた気配がした。 気を失う、その一瞬の沖田の顔を斉藤は見た。 見たと思った。 口元に浮かんでいたのは、透明な微笑だった。 何者もよせつけぬ柔らかい澄んだ微笑のように思えた。 しっかりと、閉じられた瞳。 先程の何もうつさぬ沖田の目を思い出した。 何かが斉藤の中で、このとき歪んだ。 斉藤には、その何かはわからない・・・。 沖田への思いが一瞬で変じた。 ただ、わからない。それが何かは・・・。 もどかしい。 全てを終えた斉藤は静かに友に近づき、そっと抱き上げた。 やはり幸福そうに、彼は笑んでいた。 その頬にそっと手をのばし、乱れた髪を さらと掬った。 (沖田、何があった。俺はなにやら不安だ。いや、おそろしいのか・・・。だが、これは何なのか。沖田、お前こたえを、知っているのか・・・。) 斉藤一は 答えることのできぬ友に、ただ問いかけた。 |
2006/06/28 |
死に神。(刹那) 肩口から斬られ、さらには胸を貫かれのたうつようにしながら、男がもがき、あがくように。 「たすけてくれ、たすけてくれーーー!! まだ、死にたくない」 ぜいぜいと断末魔の息ながらも、叫ぶように言っている。 「なぜ、止めをさしてやらん」 沖田は、ぼうと死にかける男を眺めていた。 「沖田っ!!」ぱしりと、斉藤は沖田の頬をはった。 「なに・・・? あ、斉藤・・・。」 その声は今何がおきているのかわからぬという幼子のように、あどけなかった。 「沖田、おい。しっかりしろ」 「あぁ、ごめん」 (だってさ、死にたくないんなら。いいじゃない・・・・・・。もう、いいよ) 何がいいのか、沖田自身もわかってはいない。 あぁ、この人もう助からないから・・・。 沖田はふらりと、眩暈をおこした。 視界がゆらぐ・・・。 ずぶりと、刀が肉を貫くような音を聞きながら・・・。 沖田は気を失った。 「沖田っ!」 と、 さいごに自分を呼ばう友の声がした気がした。 |
2006/06/27 |
拍手や、感想ありがとうございます!! ※斉沖、拝見して大喜び・・・。とのお言葉。うれしいです!! ありがとうございます☆ いちおう、メインなのでそうおっしゃっていただけてうれしいです。 (土方さんもメインですが**) ぜひこんなでよければ、またいらしてくださいませね!! ※拍手や、メッセージ感謝しております!! ありがとうございました。 |
2006/06/26 |
ありがとうございます(^^)! ※宗次郎を切ない、かわいいと思ってくださってありがとうございます。それと土沖も好きというお言葉、すごく嬉しいです!! これは、ほんとにCPあやふやな感じでしたから・・・。 読んでくださったかたしだいで、どちらと思ってくださっても。うれしいです!! 拍手くださる方も、コメントくださる方も。 いっつも、感謝してます♪ ありがとうございました!!! |
2006/06/26 |
恋をする。 「歳さん、今夜も行くの」 そぼふるような細かい雨の降る中、寂しげな微笑を口元に浮かべ、年若い少年がかすかな声で問うてくる。 宗次郎はずっと、そこに立ち尽くしていたのか青褪めふるえていた。土方は眉をひそめた。何やら腹がたった。 一言も、なんの言葉も与えず。無理やりにこの少年の唇を歳三は奪ったことがあった、愛しさに負けての暴挙であったかもしれない。 かえって来たのは手酷いとも残酷ともとれる拒絶だった。 それ以来、歳三は宗次郎と同じ部屋で寝起きなど、というところだったのだ。 なのに、なぜこれほど。青褪めた顔して俺を待っていた? と、怒りがこみあげた。 そして知ったのだ、やはり嫌われてなかった。同じ想いだったと。だが、自分を大切にしないようなところが、宗次郎には昔からあって、そこがことさら憎らしく可愛げのない餓鬼だと思っていた。 だが、いつのまにやら。その寂しさにひかれていた、哀しいような瞳にも、ひかれていた。 「歳さん、ねえ。こたえて」 さらに、ふるえながら宗次郎は言う。 思わず、歳三はつよく少年を引き寄せた。 「好きだ」 抱きしめ返された、そして小さく聞こえた。 「おれも」 そして、強くしがみつくように抱きしめられた。 雨ではない水滴が二人の頬をすべり落ちていった。 |
2006/06/26 |
拍手ならびに、メッセージ感謝してます!! ※M様、こんばんは。ご感想ありがとうございます!! え、上手い。過分なおほめ言葉、恐縮です(^^;) かっこいいでしょうか、誉めていただけて!! です(^^;) なんというか、何だろう・・・? この話って感じでした。 そっかぁ、そうだったんだとM様のお言葉で思いいたりました。 妖魔、いい感じですね。(くぅ、正体わかってませんでしたw) 剣に関しては魔物、ほんとそうかもですね。 書いてる私がちっともわかってない感じでした、それを素敵とおっしゃっていただけて感激です!! ありがとうございました☆ ※拍手押してくださってる方やMさま、ほんとうに有難うございました!! こんなピントぼけした、せつめの書くものを読んでくださって。 感謝しています!! これからもよろしくお願いしますね(^^) |
2006/06/25 |
夢見。 最近、斉藤はよく夢に魘された。 だが、なんなのやら朝がくれば全く覚えてはいないのだ。 それが毎夜、夜ごとにくすぶるようになって。 こんなままでは、駄目だと。気をひきしめようとするのだが、どうにもこうにも儘ならない。 そんなこんなで日々が過ぎていたのだが。 新撰組の斉藤一、それを知って名指しで狙ってくる者達も多い。 組の巡察でなく一人きりの時を狙われた。 相手はよほどおのが腕に自信があったのだろう、一人だった。 だが、例によって例のごとく斉藤に斬られた。 しかし・・・。 ふいに背後に気配を感じた、まだいたかと思ったが殺気などはまったく感じられない。 くすと笑ったのが聞こえて、振り返れば沖田がいた。 「どうしたの? 斉藤さん。あなたらしくもないですねぇ、普段のあなたなら、こんな弱い相手にここまでしやしないでしょう。あーぁ、 こりゃこの人あの世とやらには行けそうもないですね」 くすくすと笑いながら言っている。 屍骸は見るも無惨だった。そう斉藤らしくないと沖田は笑っているのだ。確かに、そうだろう。 そして斉藤自身の返り血の浴び様も尋常では無かった。 だが沖田の目は夜目にもは妖しく光っていた、すうーっと肉食獣が餌を定めるかのようなふうである。 その瞳の色が夢の正体の残骸だったことに気付き、斉藤は戦慄した。 「あんた見ていたのか」 「ええ、見ていました」 「いつから」 「いつもですよ」 「なんで声をかけた」 「いえね、あなた弱っているなぁと心配になりましてね」 「あんたのせいじゃないのか」 「ええ、私のせいですね。ですから、はっきりさせようかなと」 「何をだ」 「くっ、あはは。今更きくまでもないんでしょう」 「いや、聞きたい。聞かせてくれ」 「そうですか、なら言ってもいいですけど。私はあなたが好きなんですよ。斉藤さん」 「そうか、変わった性分だな」 「ええ、いつか私があなたを斬る日がくるかもしれませんね」 「それは・・・。沖田さん、あんたらしいよなことだ」 だが、夢にそう度々でてこられては困る。 あんな剣呑な目付きで。夜ごとあんたのような男と命のやりとりするのじゃ、俺の身が持たん。 だが、正体が沖田となればなにやら悪くないと思った。 斬りたいは、愛しいか。わかりやすくて、やっかいな男だと斉藤は心中、笑った。 |