2006/06/25 |
拍手やメッセージ、ありがとうございます!! ※A様、「しあわせ、ですか?」にはジーンと来ちゃいましたというお言葉、ありがとうございます。 ほんとにお二人とも、それぞれにというイメージで書きましたので。 あー、うーん。そこは読んでくださる方にお任せします。という感じですね、ただ、その喪失の大きさに彼の人自身が・・・。というお話を書きたかったので。そうおっしゃっていただけて、嬉しいです。 感想ありがとうございました。 ※拍手おしてくださった方も、A様もほんとうにありがとうございます!! 拙いですが、がんまりますね。 ではでは** |
2006/06/23 |
偲び恋 連戦につぐ、連戦・・・。 かつてを振り返っているゆとりなぞ、どこにもない・・・・・。 はず。 だった。 だが土方は、おもいだす。 いま、生きて戦うのはなにより、無二の友がためあの男の誠を貫きたいがため。 だれより大切だったその一つ年上の、男惚れに惚れぬいた相手を逆賊と屠ったやつらに一矢、報いたいがため。 だが、思い出すのは・・・。 いつも何故かおのれの心の裡にあったおだやかで、ときに激しく。ときに物分かりよすぎて哀れめいた弟のように思っていた若者の姿だった。 しきりと、あの若者の声やからかうような軽口、なぜかはるか年上の土方自身を翻弄し、甘やかすような態度。 ふしぎと、儚げな眼差し、うってかわって明るい笑い声。 なぜか、その青年がもうこの世にいないというのが、なにより自分を徐々に蝕んでいるのだと、なぜか土方自身にもわかった。 自覚したとたん、やもたてもたまらなかった・・・。 何をしていても、あの男が傍にいる気がする。 そして、それは幸せな心地がした。 したが、同時に辛い・・・。 なぜ、会いにこない。はやく、オレを迎えにきてくれ!! と、知らず心のうちで叫んでしまう・・・。 まだ、来るなと、おめぇは笑うのか・・・。 頼む、お前の不在は耐え難い。 会いたいと、いまさら言うはムシがよいか。 ああ。 だが、おめぇのいない世界は色がない・・・。 おれは、お前が必要だった。総司・・・。 信じてくれるか・・・・・・? はやく迎えに来い。沖田、まっている。 まっているから。 |
2006/06/23 |
こんばんは!!
拍手やメッセージありがとうございました(^^) ※「夏風邪」の沖田さん、かわいいですか? わーい、うれしいですv ありがとうございます!! 沖田さんが好きなので!! じぶんの文章がおっつかないなぁと・・・。 でも、そう言っていただけて。うれしいです☆ ※拍手くださった方や、コメントくださった方。 ほんとうに、ありがとうございます(^^) とても励みになっています!! 凹(すみません、ちょっと不精したら。ミスしちゃいました。ごめんなさい>< あうー、急いでたってのは言い訳になりませんね。修正途中ごらんになった方いたら、ほんとうにすみません。いつも似たような御礼しか書けないですけど、本気で感謝してます。読んでくださったうえに拍手やメッセージ!! これからも精進しますので、よろしくおねがいします!!) |
2006/06/22 |
夏風邪。 真夏の暑い日である。 沖田は、道場にいた。竹刀、木刀、刀。 剣をもてば、このふだんは陽気な若者、人が変わる。 だが、今日ばかりはかってが違うらしい。 妙におかしいよな気がした八郎は、あまり好かれてはいないらしい青年に近寄った。実は伊庭八郎、今この若者を口説いている。が、いろよい返事なぞ・・・。というところなのだった。 で、例によって手土産持参で今日もこの田舎道場へ通ってきていた。 仲の良かった土方歳三なぞも、あまりの伊庭の行動に呆れがちなのか、最近は顔を見ても、むっつりとしていた。 だが如才ない伊庭のこと、追い返されるようなことはない。 で、いつものごとく稽古を眺めていた。 ふいと、沖田が膝をついたのだ。 道場の他の面々もあ然としている。 土方もその中にいたが、伊庭のうごくののほうがはやかった。 ひょいと片膝ついて、沖田の顔をのぞきこむ。 日にやけて浅黒い顔がいやに、青褪めていた。 かたかたと、体が震えている。 「宗さん、しっかり」 思わず、引き寄せた。沖田はびっくりした顔をしたが。 気丈にも、なんともないというように 「ああ、ただの風邪です。心配してくれたんですか? うれしいなァ」 気がよわくなっているのか、伊庭に微笑みかけつつ言った。 「大丈夫かえ、やすんだほうがいい。歩けるかい、夏風邪は長引くというしねえ」 「若旦那、夏風邪はバカがひくもんですよ。これくらいなんともない」まぜっかえすように。ただ、棘のない口調で沖田が言う。 伊庭が真実、心配したのだとわかっているのだ。 「宗さんは、バカだもの。オイラの言うことうをいつも冗談とお思いだ」 「いいえ、私。それほどバカじゃない。つもりですよ」 起こしてくれというふうに、引き寄せられていた腕を掴んだ沖田はふわりと花のほころぶような笑顔を伊庭に見せた。 歳三が妙にあんばいのよくない、悔しげともとれる顔をしていたのには、当の二人にも。 二人のありさまに、驚かされた他の連中にも気がつかれることは、なかった。 |
2006/06/22 |
しあわせ、ですか? 斉藤は土方に呼ばれ、出向いたことを一瞬後悔した。 わるい報せだ、なにかそんな気がした。 土方の白い顔は、白さを通り越して青くなり。 その瞳は異様なほど、空虚だった。 無言である・・・・・・。 無言のまま土方は突出すようように、斉藤にそれを渡してきた。 下げ緒である。 斉藤一は、特になにをするでもなくぼんやりその下げ緒を見下ろした。 土方から渡されたそれは随分と色褪せており、かつて斉藤が見知っていたものとは印象が違った。 だが、斉藤にはわかった。 京で最も隣にいた男の愛用の品だったものだ。 なぜ、これを。と問う理由も意味もないのだろう・・・。 きっと死んだ男の言伝だったか、おそらくは大切な者の死をわけあうのに土方は斉藤しかおもいつかなかったに、違いない。 (あぁ、死んだのか。沖田さんは・・・。) 不思議なことになんの感慨もおきなかった、ただすこし寂しかった。 そして、この寂しさの正体は考えないほうがよいだろうと斉藤は思った。 日は暮れかけていた。 土方はひとり、へやを出たのだろう。 そんなことも気付けず、ひたすらに斉藤は。 その下げ緒を、知らず慈しむような手つきになりながら。 (なあ、沖田さん。あちらは、どんなところだ) ずっとずっと、そうして古びた下げ緒を撫ぜていた。 陽はとうとう落ちた、それでも斉藤一は沖田に尋ねた。 (沖田、沖田、沖田さん。なぁ、あんた今、幸せか) なぜか「はじめさん」と耳元で囁かれた気がした。 初めて斉藤の頬に一滴の涙が伝った・・・。 |
2006/06/22 |
拍手や、メッセージありがとうございます!! ※A様、「やみいろ」誉めてくださってありがとうございます!! なんか、ヤキモチっぽいの目指したはずなのに可愛くなくなちゃって(笑)でも、沖田の闇。気に入っていただけたようで(^^) ありがとうございました!! 拍手・コメントなど。いつもたいへん励みになっております♪ これからも頑張りますね!! ありがとうございました(^^) |
2006/06/20 |
やみいろ。 今夜も、アイツは女のもとへいく。 わかっていてもとめる手だてがない、ほんとうに薄情なのは己のほうなのかもしれぬと、思っても・・・。 あの男が女のもとへ通うのは、業腹な気がした。 はじめは。 刀、酒、女。そんな斉藤一にその意図をもってして迫ったのは沖田のほうだった。 叶わぬ兄のようなひとへの片恋に疲れていた沖田の心に、友の優しさは滲むように馴染み、沈んだ。 そして、そのやさしさに溺れつけこんだのだ・・・。 沖田自身にもおのれの中に、ついぞそんな暗い闇があったなぞとは思いもしなかった。 なのに今では、どうだ。 やさしい友の激しさも、受け止めきってやることも出来ぬくせに・・・。 あの男が女を抱く。 そう思うだけで、沖田の胸中で闇が育った。 あぁ、憎い。 憎いのは男か、それともその男の腕に抱かれているであろう 女のほうか。 闇が育てば翳も出来よう。 友の眼に映っているのは、昔のままの自分であろうか。 それとも変わりつつある真実の自分なのか・・・。 沖田には、もうわからなかった。 そして男の気持ちが、どうであれもう構わないと思った。 そんな自分は身勝手だろうと、思いつつも、 しようがないのだと、どこかでいまここには居ない友の姿に言分けした。 もう、むかしのおれたちには戻れない。 |
2006/06/19 |
移り気。 伊庭八郎が変わった土産を手に道場へとやってきた。 「こりゃ、なんでぇ」 「いやね、あんまり見事だろう。見せたいお人がいるのサ」 「ふんっ、よくもまあ。厚顔無恥っていうなぁ。おめぇだな、呆れちまうぜ」 「そりゃ、ひどいねぇ。そこまでオイラ歳さんに憎まれたかねえ・・・」 「あたりめーなこと、言ってんじゃねえっ!!」 「したが、オイラねえ。負ける気はしないのよ。ふっ、歳さんも今更、あわてなさるなんざぁ・・・。」 八郎は赤紫に咲いたアジサイの鉢植をやさしく、なぜるようにしながら 「歳さん、ちょいと遅かったねえ。わかっちゃいなかったのは歳さんだったねえ、ごめんよ」微笑んだ。 雨の中。二人の男のことなぞ知らぬ気に、 アジサイは可憐に咲きほこっていた。 |
2006/06/18 |
白いユビサキ 長い指先だ、男にしては白くやさしい・・・。 沖田は男の指先に見惚れながらも。 どこか冴え冴えとさめていくのを感じた。 おずおずと、その指先は沖田の唇に触れた。 その瞬間。 沖田ははっきりと、悟った。 何かが壊れたのだと。 沖田は憎しみをこめて囁いた。 (やめて、ください) 制止の声に、指はおののくように震えた。 沖田はわらった、今、この白い指が力もこめずに壊したものは、 なんだったのだろう・・・。 幼いまでの盲目的な思慕か、それとも淡い憧れだったものだろうか。 もういいのだ・・・。 もう、変わってしまったのだから。 ただ、その指先をおのれが指にからめて 「ごめんね。貴方が好きだよ」 沖田の声は明るく、やわらかだった・・・。 (あなたが、好きです。あなたのためならと・・・。けれど、わたしはあなたの気持ちなんて欲しくなかったんです、きっと・・・。ただあなたが気付かないで、いてくれるなんて・・・。そんなのムシの良過ぎる話だったのでしょうか。あなたは、欲しいと思うものは欲しいという人だったのだもの、ああ。ごめんね、あなたが好き、きっと、あなたは後悔するよ。けれどあなたが、好きです・・・) |
2006/06/17 |
こんばんはー!! ご感想と、拍手ありがとうございます!! ※A様、そのつもりで書いたのですが。(^^; あいかわらず、言葉たらなすぎかも。淡々・・・。そうおっしゃっていただけて、幸いです。 感想、ありがとうございました〜!! ※こんばんは、M様。 すごく雰囲気、感じていただけたのこと。ありがとうございます!! (雰囲気しかないような・・・。) はい、そのつもりでした〜! 他の理由は、たぶんないですね〜!w あのー、お二方ともありがとうございます!! すこし、ぼかしすぎたと思ったので。 これ、話になってない(泣) と思いまして(^^;) (って、毎度。そうですが・・・。) 拍手・ご感想、ほんとうにうれしかったです。 ありがとうございました!! |