2006/07/21 |
いつも、ありがとうございます!! ※はい、ありがとうございます☆(私も、かっこいいなぁって感謝してます!) Mさま、読んでくださってありがとうございます。伊庭さんは、もとが格好良いから、かえってどうやって書けばいいのかって。いつも迷ってしまうから、そうおっしゃっていただけると嬉しいです!!『稽古』の斎藤さん、誉めてくださって。 ありがとうございます!! いろんな人を魅力的にだなと、もったいないお言葉、ありがとうございます♪ 私は、M様みたいに魅力的な沖土がうらやましいです(^^ゞ 大好きです、M様のお話vvv 『朝寝』萌えていただけましたか。あんまり萌えや甘味にかけるので、あの長さならいいかなって。そこまで喜んでいただけるなんて!!! コーフンMAXとまで言っていただけるなんて、果報者で、ございます。伊庭さんのおかげですねー。 M様、あたたかいお言葉、ありがとうございます!! M様もお体等、お気をつけてくださいませ。 感想ほんとうに、ありがとうございました!! ※拍手やコメント。 いつも、感謝しております。 本当にありがとうございました〜!! |
2006/07/21 |
稽古。 暑さのせいか、バタバタと隊士たちが不調を訴えている。 そのせいか、稽古場には人少なである。 厳しい稽古で隊の中でも有名な沖田総司。 些か、つまらない。 相手があってこその稽古なのだ。 夏の暑さも、この若者をよけていくのかという程の涼しげな気配。 少ない隊士たち。あっというまに、死屍累々たる有様で。 ぼぉっと、沖田は道場の真ん中で呆けていた。 沖田とて、預かりの一番隊も、他の隊士たちも可愛いからこそ稽古にも自然、熱が入るのだが・・・。 あんまりではないか、という気がして。くさくさしている。 そこへ、ふっと斉藤一が妙な顔つきでやってきた。 「沖田さん、やりすぎだ」 「何がです・・・。」 斉藤は、一本、立会いねがおう。 と、笑った。 ふぅと、沖田は息を吐いて 「すみません」と、らしくなく頭を下げた。 斉藤は、無邪気な目になって 「なぁに、退屈してたのは。コッチも同じだ」 と、言って。沖田の前で構えをとった。 「ねえ、斉藤さん。どうせなら真剣でやってくださいませんか」 斉藤一、さすがに眉をしかめて。 「甘えるな」と苦笑した。 |
2006/07/20 |
まむし。 ふっと懐かしい呼び名で呼ばれた。 沖田は一瞬、呆気にとられた。 身構えることも出来ないで、いやに男振りのよい風情の懐かしい顔をまじまじと見た。 「おどろいたねぇ、一瞬みちがえちまったよ」 沖田、懐かしいというには語弊がある。 だが不思議と、あぁ・・・、という感慨しかわかなかった。 「宗さん」 と、男は沖田に呼びかけたのだ。 「・・・。あ、、、。何もかわってないなァ。なんなんです? その風体は」 みょうに、かさつく喉に難儀しながら沖田はつかえ、つっかえ答えた。 「いやね、別段どうってこともないけどねぇ。ちょいと、まむしでもと思ったのサァ」 「はァ・・・。」 そういや、この人は食道楽でことに鰻が好きだった。 と、ぼんやり思っていると。 伊庭八郎はしげしげと沖田を見ていたらしい。 「宗さん、いや、今は沖田さんって言ったがいいかねぇ。たいそう・・・、似合う。」 「・・・。」 さっきから、何やらおかしいのかと思う程、自分は驚いたらしい。 何に驚いたのかは、まったくわからなくもないのだが・・・。 と、言うより伊庭がほとんど昔のままなのだ。 往来をこんな気楽な姿で歩けるような身分ではないはずだったが。 まあ、沖田の兄がわりともいえるような歳三の悪友だったのだから、不思議もないのかもしれない。 「宗さん、だんまりだねぇ。」 ついさきほど、古い呼び名を改めたと言ったはずの男はそんなことも忘れた素振りで、沖田に話かけている。 「はぁ・・・。」 「ふふっ、評判は聞いてるよ。オイラもあんたにこんなとこで会うたぁ、思っちゃいなかったけど」 うれしいねえ、と心底うれしそうな顔をして。 にこりと微笑む。 だが沖田、なんと呼びかけてよいやらまったくわからない。 恋敵だったはずが、終いには口説かれて。 というわけのわからぬ顛末が、あった相手である。 伊庭の気安い様が腹が立つような、ほっとするような。 すっかり今日の今まで、忘れていた。 八郎も同じだったのだろうか。 ただそこだけ涼しげな男からは、ただ「なつかしい」 というのが本音だと、なぜか沖田にはわかった。 恋ではなかったと、思っていた。 だが伊庭のやわらかで、穏やかな声音に沖田は本気でこの男に惚れていたかもしれない自分を知った。 するりと声が出た。 「おれも、懐かしいですよ」 「ははっ、そうかぇ。うれしいねぇ」 伊庭は目を細めて、沖田をもう一度みやると 「邪魔したね、沖田さん。」 そういって、くるりと去っていった。 くすりと沖田は笑った、また会おうとも言わず、かつての関係も無かったようにしてくれた伊庭が、どこか好ましく思えたからだった。 だのに、あの視線はどうだ。なんも変わっちゃいない。 伊庭らしいと思った、そして・・・。 沖田はそこで考えることを、止めた。 考えてはいけないような気がしたからだった。 ただ、夏の暑い日、鰻を魚篭ごともって現れた八郎を思い浮かべた。 それは、らしくないようで、ひどく伊庭らしかったような気がした。 伊庭八郎は沖田にとって、そんな男だった。 |
2006/07/19 |
こんばんは、ありがとうございます!! ※A様、こんばんは(^^) 私も「おお!」なんて素敵ってなりました。例によって例のごとく、すべてお任せなので。更新履歴にも書きましたが感謝しておりますv あ、かっこいいですか? 嬉しいです!(あんまりかっこよく書けない気がしてー>< 沖田さん。) ありがとうございます!! あはぁ、正解でございます(笑) って、扇子の贈り主。ご想像におまかせします。でして(いつもながら、すみませんw 何人か想像したんですが結局しぼれず^^ゞ 土方さんをうならせる相手の一人なら誰でも〜という感じでして・・。) ただ、斉藤さんは想像してませんでした。 よいですね、そういう沖田、斉藤も(^^) ありがとうございます、大人げない勝ち方して子供っぽいかなぁって思ったんですけど。 あんまりかっこいい沖田さん、書けない気がするんで。 ほんとうにうれしかったです!! 感想、ありがとうございました! ※拍手やコメント、ほんとうにありがとうございます。 励みになります。 有り難うございました☆ |
2006/07/19 |
夏の日暮。 照りつける日差しも落ちかけて、ほんの少し涼しげな 蝉のなく真夏の夕べ。 パチリ、パチりという音だけがやけに冴えて澄んで響いていた。 沖田総司はじっと盤面を凝らすように見つめ乍、ときおり手にした扇をひらいては閉じ、またひらくというていで白石を置く。 普段の、この若者らしからぬ真面目なふうである。 対する年長の男も、生真面目に受ける。 油断できぬ相手なのだ、白を持つというあたり実力は年若の沖田が僅か上だったが、生来の負けず嫌い。 そうそう、負けてたまるかというのが本音というところの土方歳三である。 こんなときは、全くのわたくし事であるから自然と、 普段の立場など忘れてしまうのだった。 剣と同じで沖田は、勝負事に関してはまったく容赦がない。 それが長年、兄とも慕い。普段は一切したがって文句ひとつ言わぬ相手でも変わりがない。 無邪気なようで、つけいる隙がないのだ。 負けがこみ、終局にさしかかったころ、土方は沖田の手にする扇に目をやり、負け惜しみめいてにやりと笑う。 (師匠が、あの男じゃなァ・・・。) 悔しい気もするが、若い沖田が不似合いの扇を手に碁をうつ姿につかのま、歳三は見蕩れた。 案の定、沖田の白はほとんど盤面を覆い尽くして。 つかのまの勝負は終わった。 日は、いつのまにやら暮れかけていた。 |
2006/07/18 |
拍手や、コメントありがとうございます! こんばんは(^^) いつも楽しみにしてくださっているというお言葉、ありがとうございます☆ うむむ、という拙さで書きたいこと書けないのですが。 そうおっしゃっていただけて、うれしかったです! ※拍手くださる方や、メッセージくださる方、ほんとうに感謝してます。ありがとうございました!! |
2006/07/17 |
飛天。 愛しい、言葉にしてしまえば。 おそらく何と滑稽なことだろう・・・。 先から、囲う女もあった。 そんなふうに、ではないはずだ・・・。 したが、おれはあの男が欲しい。 欲しい、欲しい。 日増しに、夜毎に。 ただ、飢えるように、あの男が欲しい。 知ってか知らずか、友と信じたあの男は笑うのだ。 「ああ、おれ。アンタが好きだ」 そして、その瞳は底知れぬほどに澄んだ泉のようで。 その声は、斉藤の耳朶をあまく擽っていく・・・。 おれは、くるっているのか。 なぁ、俺はお前の全てが欲しい。 理屈ではない、ただあの男が欲しかった。 (焦がれても、焦がれても。きっと手に入らぬ。だからこそ、なほお前が、いとおしい) 天女をこうた、哀れな男のようだと。 ふっと、思い。 あまりの不甲斐無さに、おのれを斉藤一は哂った。 |
2006/07/17 |
こんにちは(^^) ありがとうございます☆ ※M様、おおっ・・、そんなもったいないお言葉です。 でも、素敵なお話だなんて/// 私はM様のお話が大好きですv♪ にやにやしてくださったのですか、うれしいですv 『情人。(てふてふ)』斎藤の切ない心情に共感してくださって、ありがとうございます!! 斉沖美しいとのお言葉、じーんときました! ありがとうございます。 『逢魔が時』 やっぱり斉藤さん、惑わされたかもしれません(^^ゞ 沖田さんの妖しさ、ほめてくださってありがとうございます☆ ええ、外見の美しさよりも剣とか沖田さんの心とか、闇とかに。 惹かれてしまうんじゃないかなぁと・・。 いえいえ斎沖語り、すごくうれしかったです!! M様、ほんとうに感想ありがとうございました!! ※拍手おしてくださる方や、メッセージくださる方。いつも感謝しております。 ありがとうございました!! |
2006/07/16 |
拍手&メッセージ、ありがとうございます♪ 伊庭沖←土。連載化ですか!!(あ、気にいってくださってありがとうございます!) うーん、未完になっちゃうかもですが。 いまでさえ、シリーズなんで。 つづく。 で終わってるように頑張りますね!! ときどき、小話のぞいてやってくださいませ。 もしかしたら連載モノになってるかも(^^ゞ です。(すみません、あやふやで) でも、伊庭沖は好きなんでこれからもかくと思います。 よかったら読んでやってくださいねー!! ありがとうございました。 ※拍手やコメント。 いつも、感謝しています!! これからも、がんばりますね。 |
2006/07/16 |
甘いものは、お好き? 白玉善ざいをかっこむ男。 しるこを上品に口にする若者。 どっかあどけない感じのする若者のほうは、というと 「あれも美味しそう、あれもいいなァ」と目を輝かせるばっかりである。 「宗次っ、みんな食え。どうせ伊庭のおごりだ。」 「えっ、そうなの。でも悪いし・・・」 伺うように兄貴分の歳三と同い年の御曹司の間を宗次郎の目線は行き交いする・・・。 「ふふっ、気なんてつかわないでおくんなさいましな。最初に誘ったのはオイラだもの。たんと、どうぞ」 甘やかな声音に美しい柔らかい笑顔、女だったらどうなるか。というところなんだが・・・。 妙に冷静になって歳三は成り行きを見守ってしまった。 え。えっー。ええっぇ!! (しくしくしく) 宗次っ、そんなに頬染めて 「ありがとう」なんてうつむくんじゃねぇ。 この伊庭のバカ御曹司が勘違いするべ。 思わず、お国なまりまるだしで悶絶する歳三だった。 伊庭は美しい顔がさらに美しく見えるような機嫌のよさらしい、それは幸福そうに微笑んで宗次郎を見ていた。 いちおう、人前なんだが。 皆そんなこと忘れてるよう、 だった。 |